澁澤龍彦に”幻想美術館”という本がある。日々、自分の眼で、さまざまに出会うヴィジョンがある。その中で妙にひっかかるもの、人の評価はどうあろうと”自分としては気に入った”というもの、妙にあとで気になるものがある。これまでは、本を買う、模写する、…

野獣と美女の横からのロングショット。 この表紙を見るだけで、この本を読みたい、と思う。白雪姫。多くの絵本があるのに驚いた。数々の作家の数々の表現。その中でこの本の中、森を駆けて継母から逃げるSnow White。 森は深く、伴走する森の獣たちとSnow Wh…

このマグダラのマリアの眼。見下す眼、だ。15世紀頃の絵画を見て、ここまで視線を感じる作品に出会ったことが無い、と思った。ただ事では無い絵だ。教会の祭壇画、としてこの絵があったのである。イタリアに。 近くの村人（別に村人でなくともよいが）は、こ…