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ゴッドワード「デルポイの神託」
ジョン・ウィリアム・ゴッドワード(John William Godward, 1861-1922, British)
ミオーラ「神託」
カミッロ・ミオーラ(Camillo Miola, i840-1919, Italian)
マルチェフスキ
「詩人とキマイラ」
「メデューサ」
「タナトス」
ヤチェク・マルチェフスキ(Jacek Malczewski, 1854-1929, Polish)
ブーグロー
フレデリック・レイトン
遥か西の果てにある園でヘラの黄金の林檎は、ヘスペリデスと百の頭を持つドラゴンのラドンによって守られていた。
ギリシア神話における世界の西の果ては、ジブラルタル海峡近辺を意味する。
ラドンは、オルトロスとエキドナとの間に生まれた竜。ヒュドラーは姉にあたる。オス。
オルトロス(古希: Ὄρθρος, Orthros, ラテン語: Orthrus)あるいはオルトス(古希: Ὄρθος, Orthos, ラテン語: Orthus)は、ギリシア神話に登場する双頭の犬である。
名前の意味は、オルトロスが「速い」でオルトスが「真っ直ぐな」である。
テューポーンとエキドナの子。ケルベロスを兄に持つ。また、母であるエキドナとの間にネメアーの獅子、パイア(クロミュオーンの猪)、スピンクス、ヒュドラ、ラドンをもうける。
エキドナは、テュポーンがエトナ火山に封印された後、息子のオルトロスと再婚。
ヘスペリデスとは林檎を守る三人の女神エリュティア(輝き)・アイグレ(赤)・ヘスペレ(黄昏)達の事である。
彼女達は天空を支える巨神アトラスの娘。
アトラスとは、ティタン神族イアペトスとクリュメネとの間に生まれた息子。
ウラノス→イアペトス→アトラス→ヘスペリデス
アトラスは、ティタノマキアにおいてゼウスと戦って敗れ、ゼウスの命により世界の西の果てで天空を支えるという役目を負わされる。
ヘラクレスはヘラから黄金の林檎を取って来るよう命令され、ラドンを倒し、黄金の林檎を手に入れた。
Parco dei Mostri 怪物公園(1552年、オルシーニ家のピエル・フランチェスコ王子によって妻を亡くした苦痛から逃れるために作られた)
エキドナ。ヘーシオドスの『神統記』ではクリューサーオールとオーケアニデスのカリロエーの娘とされるが、出自については様々な異説、つまりガイアとタルタロス、またはポルキュースとケートーの間に生まれたという説がある。
クリューサーオール(古希: Χρυσάωρ, Chrȳsāōr)は、ギリシア神話に登場する人物あるいは怪物である。その名は「黄金の剣を持てる者」の意。ポセイドーンとゴルゴーン三姉妹の一人メドゥーサの息子。長母音を省略してクリュサオルとも表記される。
ペルセウスがメドゥーサの首をはねた際に、その流血が海(すなわちポセイドーン)にしたたり、ペーガソスと共に産まれた。つまり、ペーガソスとは双子となる。ただし、血が滴ったのは大地であるとも、傷口から飛び出したともいわれる。
生まれた時から黄金の剣を持っており、その剣を振り回したという。オーケアノスの娘カリロエーとの間にゲーリュオーンとエキドナをもうけた。
ゲーリュオーンの最大の特徴はその形態で、三頭[2]、または三頭三体[3]の怪物であるとされた。古注によると、ステシコロスはゲーリュオーンには6つの腕、6つの脚があり、そして翼が生えていた、と歌っていたらしい。アポロドーロスはさらに詳細に、「三人の男の身体が腹で一つになっていて、脇腹と太腿からは三つに分かれた身体を持っていた」と叙述している[4]。
ステシコロスによるとゲーリュオーンは鎧兜をつけ、盾と槍でもって武装する古代ギリシア市民の重装歩兵の格好をしていた。対照的にヘーラクレースはライオンの皮一枚を身にまとい、武器は棍棒か弓矢、剣といういでたちだった。この対比は多くのギリシア美術に表現されている。
ゲーリュオーンは、大洋のかなたにあり、まわりに海しかないエリュテイアの島(正確な場所は不明だが、スペイン南部のタルテッソス[5]あるいはガデイラ[6]などの説がある)で牛の群れを飼っていた[7]。牛飼いはエウリュティオーンといい、牧犬は頭が2つあるオルトロスだった(オルトロスは妹エキドナの息子にして伴侶、つまり甥であり、義理?の弟。ネメアーの獅子、パイア(クロミュオーンの猪)、スピンクス、ヒュドラ、ラドンの父)。ヘーラクレースは12の功業の十番目のものとしてエウリュステウス王にこの牛の群れを奪ってくるように命じられ、途中でさまざまないさかいを起こしながらも、エリュテイアに到着した。彼の姿を認めたオルトロスが襲撃したが棍棒で殺され、さらに犬を助けに来たエウリュティオーンまでも殺害された。これを知った別の牛飼いメノイテース(ハーデースの牛を飼っていた)がゲーリュオーンにこのことを告げ、ゲーリュオーンは牛を追っていたヘーラクレースに追いつき、戦いを挑んだ。しかし矢で射られて殺された[8]。
ギリシャ神話の復讐の女神フリアエ
Jules Joseph Lefebvre